日本宇宙少年団 周南分団 ものづくり科学教室
2016/09/18
日本宇宙少年団 周南分団による「ものづくり科学教室」を視察しました。
周南市久米公民館の講堂で、9月の科学教室が開かれました。
「ものづくり科学教室」は、毎月1回テーマを決めて開催されていますが、年々
人気が高まり、直ぐに定員に達してしまうそうです。
本日も、山口市や津和野からの参加者もおられました。
まずは、講師の棟居さんより今月のテーマである 「ポンポン船の製作と
蒸気について」の説明がありました。
ポンポン船の銅管に水を入れ、それに熱を加えると、管の中の水が水蒸気に
なります。
水蒸気になると体積が増えるため、管の水が外へ押し出されるので、船は前に
進んでいくという仕組みだそうです。
講義の後、ポンポン船の工作に取りかかりました。
棟居さんより、大まかな作業工程の説明を受けた後は、各自が図面を見ながら
どんどん作っていきます。
毎月のテーマについて、スタッフが綿密に打合せを行っておられるそうで、工作
材料は、手作りで用意し、事前に一度全員で作ってみるそうです。
そして、製作のついての問題点を話合い、解決して本番に望んでいると伺いました。
完成したポンポン船を水槽に浮かべ、走らせてみると、くるくる回ってばかりの
船や、速く進まない船があり、子ども達は、銅管の向きが真っ直ぐになるよう、ス
タッフにアドバイスをもらって修正したり、蝋燭の炎が銅管にうまく当たるように
工夫していました。
結局、蝋燭がなくなるまで試走は続き、水槽は歓声であふれていました。
「この教室で、子どもの作りたいという欲求を満たしてもらっています。」という
保護者のお話を伺い、子どもの興味のある分野に特化した知識を持った大人が
サポートして、さらに発展させていくこの教室は大変素晴らしく、長く続けて
頂きたいと思いました。
資金面でも、スタッフの持ち出しなどもあり、ご負担が多いようですが、このような
素晴らしい活動をされておられる団体に当財団の助成が活かされていることを
とても嬉しくおもいました。