おおどのサロン こどもの体験スペース

2024/10/23

2024.10.12 おおどのサロン「こどもの体験スペース」を視察いたしました。

 「おおどのサロン」さんによる「こどもの体験スペース」が大殿地域交流センターで

開催され、当財団の吉武理事が視察に伺いました。

(以下、当日の報告書より抜粋しております。)

 

 おおどのサロンは、子供たちの生活自立を目指して、核家族化や両親が働いている

などにより家庭や地域で学ぶ機会が少なくなっている暮らしの技術(家事の基本)を

身に着けさせるために、また、運動や知育体験などを「やってみる」という機会と場

の提供のために開設されています。

 食に関すること(調理の基本:野菜を見分けるなど、お米を炊いておにぎりを作るなど)、

生活のいろいろ(雑巾しぼり、うわぐつ洗いなど、服をたたむ、ごみの分別など)、片づけ

を楽しく(もののしまい方、お金の管理など)年間5回予定されています。

 

(↓ お米の計量)

 今回は第4回 お米を炊いて、おにぎりを作るなどを視察しました。

 初めに身支度(エプロンと頭に三角巾等)を整え、手洗いを行い、3台の調理台に

3人、2人、3人と分れ、それぞれの調理台に大人の支援者がつき、指導者が説明し

それぞれが実践するというやり方で行われました。

 お米の計量の仕方やお米のとぎ方から炊飯器に入れるまでの手順や、なぜその手順

なのかを詳細に子供に分かりやすいように説明されました。

 

(↓ 洗米)

 お米を炊飯器に入れて炊いている最中は、稲の実物を見せながら、稲の生育状況の

手書きの資料を黒板に張り出し、説明されました。

また各調理台には籾、玄米、白米が皿に盛られ、籾を自分で剝いて玄米を確認させる

など、米がどのように食べられるようになるかの説明がされました。

 事前に玄米を炊いてこられており、白米と玄米の食べ比べをさせて、香り、見た目、

食感等各自から感想を引き出し確認されていました。

 米の栄養についても図解で説明され、米が炊き上がったら、おにぎりの作り方を説明し、

各自がおにぎりを作り実食して子供たちは満足そうでした。

 

(↓ 炊飯中に稲の生育について、籾、玄米、白米の違いについて

お米の栄養について説明)

 今回、活動を視察して、指導者や支援者が、事前準備を入念に行われており、熱心に

子供たちを指導されている姿を見せていただきました。

 大殿の子供たちが最近ではなかなか目にできない稲の実物や米になるまでの状態、また、

その生育過程から、米がご飯になるまでの過程、さらに、その米の栄養についてまで、米を

材題として、幅広に指導されており、かつ実習に取り組む各子供たちの態度についても細か

く指導されるなど、1時間半の講座内容が多岐にわたり充実していたと思いました。