山口県PTA連合会 ドリームチャレンジャー2012in徳地・萩

2012/09/03

山口県PTA連合会による「ドリームチャレンジャー2012in徳地・萩-福島県南相馬市の子どもたち受入事業」が開催されました。

  8月3日から7日までの5日間、国立山口徳地青少年自然の家及び萩市

セミナーハウスで「ドリームチャレンジャー2012in徳地・萩」が開催されました。

 この事業は、毎年県内の小学生を対象に行われていますが、今年度は、

県内の他に、昨年の東日本大震災で被災した福島県南相馬市の小学生8

名を招待して、萩市における歴史や文化を学びながら交流し、「被災地の

子ども達に元気を与えられる一助となる。」ことを目的としています。

 『被災地の現状は、まだまだ厳しく通学路の除染は進まず、子ども達を安心

して外で遊ばせてやることもできない。子ども達を受け入れてくれるところを

探している。』 という悲痛な思いを受け止めて、今回、山口県PTA連合会が

決意され、昨年より入念な準備をされたそうです。

 当財団からは、6日に藤家幸子理事が参加し、萩焼づくりなどを視察させ

ていただきました。

 

  “川のぼり”では、あぶない所を班全体で確認しながら登りました。

『体全体を使って、楽しかった。』

『みんなが協力して、すごいと思いました。』

などの感想がありました。上級生が下級生をサポートするという形が自然に

できていて、思いやりの心が育まれていることを感じました。

 やり遂げて、満足感一杯の子ども達! 最後まで、頑張ったよ~!! 

 

  記念品の“焼き板”の作成をしています。

 色を分け合ったり、協力し合ってここでも楽しく作業でできたようです。

 

  恒例のキャンドルサービスの様子。

  菊が浜での海水浴の様子。

  バーベキューでお別れ会をしました。

 短冊には、

  『また 山口県にこれますように』

  『げんぱつで こまったひとをたすけたい』

  『山口県で会えた人たちと またどこかで会えますように』

などの願いが書かれていました。

 

*藤家理事の視察感想より・・・

 子ども達のあどけないしぐさや会話、そして落ち着いた行動、活動を間近にし、

一日も早い復興・復旧を願わずにいられない。

 この事業を通して、このような思わぬ事態に陥ったときに出来ることは、「人間

を救うのは人間だ」 の思いから、愛山青少年活動推進財団の誠実且つ有効な

事業助成が子どもたちの繋がりや優しさに通じ、前向きに行動してくれることへ

の希望が持てる。

 (・・・中略) 

 明朝は、8時過ぎにバスで出発し、新幹線で福島へ帰る子どもたち。各家庭に

帰り着くのは夜7時過ぎとのこと。移動に一日かけながらも、「大人になったら又

来たい」と どの子もにこにこ話してくれた。ふるさとを大切に、出会った人達との

関わりを思い出にこれからをしっかり歩んでほしいと願わずにはいられない。